微生物キッコーマンしょうゆ一+二四三五3大豆、小麦、食塩と、見えざる主役「微生物」。最適な環境でつくるしょうゆ麹。澄んだしょうゆをじっくり搾り出す。大豆(旨みの素)小麦(甘みと香りの素)食塩酵素を生み出し、大豆や小麦に含まれる旨みや甘みを引き出します。糖分の一部をいろいろな酸に変え、しょうゆの味に奥行きを与えます。糖分の一部をアルコールに変え、「香り」を生み出します。麹 菌乳酸菌酵 母しょうゆの主な原料は、大豆・小麦・食塩の3つ。当社ではしょうゆづくりに最も適したものを、それぞれ世界中から選んで使用しています。更に、しょうゆづくりにとって、なくてはならないのが3つの微生物。原料からしょうゆの豊かな味わいをつくり出しているのは、実は微生物なのです。しょうゆづくりの第一歩は、麹づくり。当社は長い経験から得た知恵を活かし、常に最適な温度と湿度で管理した環境でしょうゆ麹を育てています。発酵・熟成が終わったもろみを布で包み、しょうゆを搾り出し、火入れし、色と香りを調えます。美しく澄んだしょうゆを取り出すためにゆっくり時間をかけて圧搾します。しょうゆ麹に食塩水を混ぜ合わせたもろみを発酵・熟成させます。品質の良いもろみづくりのためには、人間の手によるきめ細かな管理が欠かせません。清潔な部屋でペットボトルや缶、BIBなどの容器に詰め、いよいよ出荷。当社は原料から容器詰めまで、すべての工程で厳しい品質検査を実施しています。今も昔もかわらない キッコーマンのこだわり江戸時代から守り続けるキッコーマンのおいしいしょうゆづくりしょうゆのつくり方キッコーマンの歴史キッコーマンのしょうゆづくりの始まりは、江戸時代初期。現在の千葉県野田市で、江戸へのしょうゆ供給地としてその礎を築きました。野田は、関東平野に育まれた良質な大豆と小麦、東京湾の塩など、原料の確保に最適な土地でした。また、潤沢な水と気候、江戸川の水運にも恵まれ、しょうゆのふるさととして大きく発展と繁栄を続けます。そして1917年、野田のしょうゆ醸造家一族が合同して設立したのが「野田醤油株式会社」。キッコーマンの前身となる会社です。野田醤油株式会社は、恵まれた地の利に安住せず、各醸造家の秘伝の技と知恵を結集し、その技術力と団結によって、より高品質で安定したしょうゆの供給をめざしました。設立当時は200以上あったしょうゆの商標も、1940年までに「亀甲萬」のマークに統一され、現在に至るまで、「キッコーマン」ブランドのおいしさと品質の象徴として受け継がれています。手間をかけてもろみを発酵・熟成。最後の工程まで厳しい品質検査。キッコーマンしょうゆ原料選び麹づくり圧搾・火入れ仕込み詰め・出荷キッコーマンしょうゆ
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