盛田㈱
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盛田(食品)盛田(酒類)マルキンマルキン忠勇マルシチイチミツボシ忠勇ハイピース10盛田は知多半島・小鈴谷の地で1665年より酒造りを続けています。知多半島は一年を通じて温暖な気候ですが、酒蔵のある小鈴谷は伊勢湾に面していて、冬になると湾を渡って「伊吹おろし」と呼ばれる寒風が吹き、江戸時代より酒造りに使われている大蔵に冷たく新鮮な空気を運んできます。厳冬の季節、蔵人たちは熟練の技で、厳選された米と水を使って丹精込めて酒を仕込みます。吟醸造りは低温発酵にて丁寧に仕込まれ、ここから華やかな香りやのど越しの良さが生まれます。そのため盛田では、ゆるやかな発酵を促すため、軟水できれいな「理想の水」を捜し求め、やがて「木曽御嶽山の湧水」にたどり着きました。硬度10未満の日本でも有数の超軟水。採水地である長野県の開田高原から愛知県知多半島の小鈴谷工場まで200kmの距離をローリーで運び、厳冬の寒造りに備えます。盛田の特定名称酒は、すべて木曽御嶽山の湧水を仕込水に使用しています。盛田の蔵小鈴谷大蔵「木曽御嶽山の湧水」は吟醸造りに最適な水京都御寺泉涌寺御座所玉座の間襖絵“子の日若松摘図”より知多半島は魚介の宝庫であり、濃厚な豆みそやたまりしょうゆなどの調味料が古くから造られていました。地元の料理には、芳醇な味わいの酒がよく合っていたことから盛田の「芳醇旨口」を機軸とした酒が広まっていきました。盛田の酒にとって、重要な味の要素は「旨み」。この旨みがしっかり感じられるからこそ、豆みそやたまりしょうゆを用いて作る濃厚で旨みの強い“地の料理”との相性が増します。盛田の「芳醇旨口」な味わいは、高い酒造技術はもちろん、地の食を知り尽くしてこそ醸し出されるものなのです。その昔、正月の初めての子の日に野山に出て、小松苗を引いて若葉を摘み、歌を詠んで長寿延命を祝うという宮人達のゆかしい遊びがあり、そのときに引く松を「子の日松」とよびました。11代目盛田久左衛門がこの縁起の良い風習と、子の年生まれであったことからお客様のご愛顧にあずかり、共々に末永く栄えたいという願いを込めて、酒名「子の日松」を名付け、後に親しみを持っていただきたい想いから、平仮名3文字による「ねのひ」となりました。愛知県の伝統的な味わい芳醇旨口ねのひの由来「知多ねのひ蔵」知多半島・小鈴谷の地で1665年から酒造りを続けた、私たちの酒蔵の新しい呼び名です。

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