㈱アライドコーポレーション
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56海外への青果物の輸出は、現地での着荷状態の確認や品質管理が行き届いていないことも多く、それがロス(廃棄)につながってしまうケースがあります。当社では、タイにおいてはバンコク支店が着荷状況を確認。検品してレポートにまとめ、問題があれば出荷時の改善策を日本に提案しています。さらに保管は最新設備の冷蔵倉庫で行い、店舗への出荷時には再検品。コールドチェーンが確立しており、日本輸出時から店頭に並ぶまで暑い外気に触れません。蓄えている糖分を使って呼吸する品質が低下呼吸を抑えれば、品質が向上● CAコンテナは窒素ガス発生装置等を装備した特殊冷蔵コンテナ。● Cは「Controlled/制御された」Aは「Atmosphere/大気・空気・環境」の意味。● 冷却に加えて、コンテナ内に窒素を送り込み低酸素状態にすることで、青果物の呼吸を抑制。輸送中の鮮度低下を防ぐ。 (リンゴの呼吸量は冷蔵(0℃)状態で、常温時の1/10に低下。加えてCA貯蔵することで、1/2(常温時の1/20)まで抑制できる)● 約9割の青果物に対応(いちご、トマト、なす等は不向き)現地での品質管理CAコンテナの仕組み青果物の生理(品質低下)物流~CAコンテナを活用~いちごやトマト、ナスなどを除き、海外への輸送には主に日本郵船グループのCAコンテナを利用。鮮度を保ちつつ、輸送コストを空輸の約10分の1(フルコンテナでの試算)に圧縮することが可能。消費のボリュームゾーンである所得中間層でも買える価格設定のために、欠かせない輸送方法です。ほか平行してエア便を利用。

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