光が丘興産㈱
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世代を越えて受け継がれるシチリア伝統のパスタ。原料のセモリナ粉は農薬を使わず栽培した小麦をカンポ氏独自の感性でブレンド。ハーブを感じる独特の香りも魅力です!《カンポ社のブジアーテ》カンポ社の小麦畑は、ヴィーナスに捧げられたと伝えられるシチリア島西部の「エリチェの丘」にあります。シチリアは、古代ローマ人により穀倉地の開発が進み「ローマ帝国の穀倉庫」と言われていたほど。シチリアの小麦栽培には長い歴史があります。カンポ社は1928年に創業されて以来、一貫してシチリア小麦の栽培と製粉、パスタの製造を手掛けてきました。デュラム小麦と古代小麦を農薬を使わずに栽培し、代々受け継がれた方法で収穫から脱穀まで行っています。地中海から吹く風にさらさら揺れる小麦畑は、毎年6月になると一面黄金色に色づき、収穫期を迎えます。社長のカンポ氏は、その年に収穫した小麦の特徴を吟味して5〜6種類をブレンド、パンやパスタになったときの味を計算しながらオリジナルのセモリナ粉を作り上げます。カンポ氏は「小麦の香りと味わいは、品種ごとに異なるだけでなく、毎年の気象条件によっても変化します。その年の小麦の特徴に応じて臨機応変にブレンド《ブジアーテ》する当社のセモリナ粉に固定のレシピはありません。祖父から受け継いだ知識と経験を頼りに五感をフル回転させて最高の小麦粉を作っています」と語ります。小麦畑に自生するタイムやフェンネルなどハーブの香りがほんのり感じられるのも、カンポ社の小麦粉と小麦粉製品の特徴です。《ブロンズダイス》シチリア州カンポ社

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